蒲公英草紙―常野物語 恩田陸(著)

じんわりほっこり。
期待に胸を膨らませてページをめくった一冊。
常野物語では前作、光の帝国に続く二冊目。
個人的に常野一族という設定に大きく惹かれる。
自分の中に永久を住まわせる一族……内的外的の違いはあれど、妙に不死のものの物語を思い浮かべてしまう(アン・ライス著『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』、大原まり子著『吸血鬼エフェメラ』)。

私だけなのかもしれないが、自分の中に住んでいる「生と死を考える生き物」が目を覚ましてしまった。

ともあれ、読者の内側に響く良作だと思う。

下記の公式サイトもおすすめ。
『蒲公英草紙』恩田陸
http://www.shueisha.co.jp/tokono/