ユージニア 著:恩田陸

物語は無限の可能性を秘めている。が、しかし、作者が足枷となり、無限から有限へと固定してしまう。
ただ、裏をかえせば、作者の力量次第で限りなく有限を無限に近づけることが出来るのではなかろうか。
私はこの作品がそういう物語であると思う。
先入観なく読みはじめて欲しい一冊である。